次に、不動産登記法記述式の問題についての分析です。
不動産登記法の出題のテーマは以下の通りでした。
第1欄
1.住所移転による所有権登記名義人住所変更登記
2.錯誤による所有権更正登記
3.更正登記の登記原因証明情報の内容
第2欄
1.連帯債務者の相続による抵当権変更登記
2.連帯債務者の住所移転による抵当権変更登記
3.免責的債務引き受けによる抵当権変更登記
第3欄
1.賃借権設定登記
2.賃借権の抵当権、根抵当権に優先する同意の登記
出題形式面では、10年連続別紙形式の出題であり、8年連続
別紙、文章折衷型の形式でした。また、平成27,28と異なり、文章部分については、
聴取内容等ではなく、事実関係列記型になっています。
本年は、ストーリーが読みやすく、混乱することもなく解きやすかったと思われます。
但し、情報量が多く解答記載量も多いため、迅速的確な事務処理能力が要求されました。
一つ一つの解答だけ個別にとらえれば、入門講座等で徹底的に叩き込んでいる知識でありますが、
複合されるとさすがに、時間に追われるなかで、正解を書くことは至難であると思われます。
司法書士行政書士福満賢一