事務所通信
2018年
(問)父が交通事故で死亡しました。遺族として加害者にどのような請求ができますか? また、即死した場合と重傷を負った後入院し、しばらくして死亡した場合とで異なりますか? (答)死亡による損害賠償請求ができます。すなわち、財産的損害賠償請求権と非財産的 損害賠償請求権の両方について相続して、加害者に請求できます。即死した場・・・続きを読む
1遺産分割の方法について ①指定分割 亡くなった人が遺言書で遺産の相続について、 詳しく決めているときです。 例 不動産は長男に、預貯金は次男に相続させる。 ②協議分割 遺産分割の話合いで遺産分けを決める方法です。 ③調停分割 家庭裁判所でする話合いです。調停委員2名と家事審判官(裁判官) により構成される調停員会が相・・・続きを読む
相談例 私の家を借りていた身寄りのない独居老人が死亡し、私がお葬式を出しました。 家賃数ヶ月分が滞納しております。葬儀代や家賃を老人が残した預金から支払ってもらえ るでしょうか? 相続人が不存在の場合、老人に債権を持っている方も勝手に老人の預金を引き出すことは できません。家庭裁判所によって選任された相続・・・続きを読む
今回は、未成年者と親権者の利益が相反する場合について考えます。 1 相続人の中に未成年者がいる場合の遺産分割手続きについて 例 夫が死亡し、相続人が妻と二人の未成年者の子供である場合の遺産分割 手続きについて この例の場合、妻は、二人の未成年者の代理人として、遺産分割協議をすること ができません。 妻は、子供の親権者で・・・続きを読む
共同相続人中に、被相続人のために、特別の貢献があった者がいるとします。 この場合、相続人間で、相続財産を単純に法定相続分どおりに分けると、不公平が生じます。 これを是正するのが、寄与分の制度です。寄与分の制度とは、相続人の中に被相続人の財産の維持、 増加に特別の貢献があった者がいる場合、その者に法定相続分以上の遺産を取・・・続きを読む
特別受益とは、亡くなった方から受けた贈与等のことです。 共同相続人中に、亡くなった方から特別の利益を受けていた者(特別受益者と言います) がいるとします。 この場合、相続人間で、相続財産を単純に法定相続分どおりに分けると、 特別受益者は、二重に利得するので、不公平が生じます。 これを是正するのが、特別受益の制度です。・・・続きを読む
日本人が外国籍を取得した場合には、日本国籍を失います。 例えば、アメリカ市民権を得てアメリカ国籍を取得した方は、日本国籍を喪失します。 遺産分割協議による相続登記をする場合、相続人の中に日本国籍を失っている 外国居住の元日本人がいるときには、どのような書類が必要となるのでしょうか。 日本の不動産を日本人である相続人が、・・・続きを読む
遺言書には、公正証書遺言、秘密証書遺言、自筆証書遺言の3種類があります。 公正証書遺言、秘密証書遺言はいずれも公証役場を利用して作成する遺言書です。 自筆証書遺言は、自分一人で、いつでも作成出来る遺言書です。 遺言者が全て自筆で作成します。代筆やワープロは不可です。 筆記用具に特別規定はありません。 鉛筆、ボールペン、・・・続きを読む